【この記事は改造を促すものではありません】
よく使用しているのはDJI社製のPhantom2です。
2013年のモデルでかなり古いものですが、
そのシンプルさから手放すことができません。
まだまだ現役で飛ばしたいのですが、
先日打ち上げられた人工衛星みちびきの電波を受信できません。
他にも欧州やロシアの衛生を受信できれば、
GPSで飛行した場合、安定性が上がるのではないだろうか。
さらに、市街地などGPSの電波受信が難しい場合でも
準天頂衛星システムであるみちびきの電波を受信できれば
非常に使いやすい機体として今後も使えると思いました。
そこで、
思い切ってGPSを最新のモジュールに付け替える!
ということを思いつきました。調べてみると、Phantom2のフライトコントローラーであるNAZA-M V2対応の
GPSのモジュールが中国のサイトで販売されています。
GPSのチップはuBLOX NEO M8Nであるとわかります。
これならみちびきの電波を受信できます。
方法
Youtubeに動画を発見し、この手順を踏めば良さそうです。
また、調べていると海外のサイトでコンパスも搭載されているものが良い
と書かれていました。
その真意はわかりませんでしたが、
今回購入したのは次の商品です。
Ublox M8N GPS for DJI NAZA Lite V1 V2 Flight Controller Phantom 1 2 Vision+
Phantom2のボディを開ける
ネジを外します。
モーターの固定ネジ以外は全て外す状態です。
ランディングギア(スキッド)のネジも外さなければボディを開けるのは困難です。
GPSモジュールは非常に感度が良いため、機体の様々なノイズを拾ってしまいます。
このためPhantom2は3重の銅箔に覆われています。
これを剥がします。
Phantom2に搭載されていたのは
NEO 6Qという製品でした。
Standard GPSの受信が可能ですがGLONASSなどは受信できないようです。
今回はコンパス付きなので、オリジナルのコンパスと重複してしまわないように
コンパスのケーブルも外します。
新しいモジュールをプラスチックケースから取り出します。
グルーガンで貼り付け、機体の基盤と接続します。
結果
電源ONからのGPS受信完了(緑色にフラッシュが連続点滅)までの
時間を確認してみました。
改造前
67秒
↓
改造後
54秒
13秒の改善です。
改善率は19.4%と二割弱早くなったということになります。
・・・思ったより改善効果が薄い。
電源オン後システムの起動に5秒かかっているとしても
21%の改善です。
と言っても日によって上空の衛星数は異なるので比較は難しいでしょうか?
しかし、精度はあがったと思います。
先日リターントゥーホームをかけましたが、離陸したヘリパッドにピッタリ戻ってきました!
非常に精度が良い自動帰還でした!
機体を開けたり閉めたりするリスクを考えると少々割に合わないかもしれません。
しかし、少しでも早く飛行させたい状況では価値があると言えるでしょう。
また、市街地や山間部など、米国のGPSでは十分な電波強度を得られないと
考えられる場合にも有効な手段だと思います。
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